高橋産業経済研究財団について

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設立の趣意

 戦後、驚異的な経済成長を遂げてきたわが国は、経済の量的な面では西欧の水準に達したが、国民生活の環境、社会資本の整備および人間精神の充実など質的な面ではきわめて不十分な状況にある。また、近年国際経済の面でも大きな変化がみられ、巨大な経済力をもつわが国に対する世界諸国の期待は急速に拡大しつつある。

 このような現状をみる時、わが国は目下直面する経済社会問題を解決するばかりでなく、長期的視点に立って、産業発展の基礎条件を整備し、国民経済の強化安定と国民生活の質的向上に一層の努力を払うと共に、広く国際社会の調和ある発展に積極的に協力しなければならないと考えられる。

 以上の観点から、高橋精一郎氏の提唱により、産業経済に関する調査研究、産業技術の振興及び国際交流の促進等を推進するため財団法人高橋産業経済研究財団を設立し、公益的観点から、わが国産業経済の発展基盤の整備と新しい人間社会の建設基礎の造成に貢献しようとするものである。

昭和47年4月7日 設立

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